メルマガ『ロビイストの国際情勢予報』

第55号「緊張感なきニュージーランド地震対応」

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  ◆◇◆◇LSJメールマガジン・ロビイストの国際情勢予報◇◆◇◆

               〜第55号〜

             平成23年2月24日

日本におけるロビー先駆者であり国際ロビイストの岸田治子が、今後の世界
情勢を踏まえ、政治・経済そして今後の展開などについてわかりやすく解説
いたします。

活字を情報源とせず、国際社会における実際のプレーヤーとしての実体験を
元とした国内外の情勢解説と予報です。

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    ◇◆◇◆ 緊張感なきニュージーランド地震対応 ◆◇◆◇

今月22日、ニュージーランド南島クライストチャーチ市にて起きた地震にお
けるニュージーランドの救助対応に、緊張感の無さと鈍さを感じるのは私だ
けであろうか?

ニュージーランドに、日本が保有するような高度な援助体制や技術が無いこ
とは仕方がないにしても、被災地特有の悲壮感や緊張感が、テレビの映像を
通しても感じられない。日本人が20名以上生き埋めになっていると思われる
語学学校「キングズ・エデュケーション」が入居するビルの倒壊現場では、
安全が確保できないとの理由から、日本の国際緊急援助隊到着まで救助が殆
ど進んでいなかったという印象を強く受ける。

各国からの救急援助隊は精鋭であるので、彼らと比べてはいけないかもしれ
ないが、地元ニュージーランドの救助関係者からは必死さが本当に感じられ
ない。

ニュージーランドと言えば、日本には馴染みの薄い国ではあっても、住みや
すい良い国、というイメージがあった。私は、クライストチャーチを一度は
訪れてみたいと思っていた。しかし、今回の地震という有事を受け、ニュー
ジーランドのあまりにもレベルの低い危機体制、危機管理、特に危機対応を
見、この国には足を踏み入れたくないという考えに変わった。

とても住みやすく国民気質も穏やかで、日本人女性にとって理想の夫はニュ
ージーランド人だなどを言う方々もいる程、ニュージーランドは憧れの国の
ような印象を受けていた。しかし、日々穏やかかつ幸せに暮らしても、有事
の際機能しなければ、何の意味があろう。

人でも国でも、その本当の価値は、有事の際に明らかとなる。厳しい意見か
もしれないが、ニュージーランドという国の存在意義を再考すべきでは、と
いう考えに至っている。

弱腰である我が国の現政権には実行困難であろうが、日本人の安否が確認出
来た段階で、日本政府はニュージーランド政府の対応遅延を厳しく非難すべ
きだ。助けられた命が、失われる結果となることは、間違いないだろう。

一人でも多くの命が瓦礫の下から救い出されることを祈る。と同時に、日本
人救出には、日本からの国際緊急援助隊の到着を待たなくてはならなかった
事実に、形容し難い複雑な思いを感じると同時に、深い溜息が出る。

ニュージーランドに対する私の怒りはなかなか収まらないが、今この瞬間、
瓦礫の下にいる方々のことを想うと、涙が出る。

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